引き違いタイプの窓サッシには、窓障子の開閉をスムーズにするために、必ず隙間がありますが、実は音はこの隙間から侵入してきているのです。 この隙間を放置したまま、窓に防音効果のあるガラスを入れたとしても、音はこの隙間から侵入するためそのガラスが持っている防音性能を発揮できません。防音対策においてまずすべきことはこの隙間を小さくすることです。 |
一般的にガラスは、薄いと高い周波数(高い音)で振動し、厚いと低い周波数(低い音)で振動します
・3㎜厚ガラス=4000Hzで振動し、遮音効果が低下
・5㎜厚ガラス=2500Hzで振動し、遮音効果が低下
・6.8㎜厚ガラス=1765Hzで振動し、遮音効果が低下
ペアガラスには防音効果があると思われがちですが、単板3mmガラスの方が防音に最適な場合もあります。
下のグラフを見てわかるとおり、315Hz~1250Hzの間では、3mm厚ガラスの線がペアガラスの線よりも上に来ています。騒音計などで測定し、ご自宅の騒音がこの範囲内でしたら、ペアガラスよりも3mm厚ガラスの方が防音効果大となります。
色々音が混じって、高音とか低音とかわからない。そんな時はどのガラスがいいの?
防音合わせガラスはガラスの振動による遮音効果の低下という弱点を克服したもので、2枚のガラスに防音特殊フィルムを加熱圧着で挟んでいます。高音域~低音域までの音域全体でガラスの振動を防ぐため高い防音性能を発揮します |
騒音対策にオススメのガラス・オススメしないガラス
どんな厚みのガラスにも必ず弱点となる音域がありますが、防音合わせガラスは2枚のガラスで防音シートを挟む構造により、この弱点を克服しました。
ペアガラスは、ガラスとガラスの間の空気がバネになって、音を素通りさせてしまう性質があるため、防音には適しません。